Pelleasによる独断的ショーソン作品入門


1991年秋、「詩曲」と「ピアノ、ヴァイオリン、弦楽四重奏のための協奏曲」を相次いでCDで聴き、 特に「協奏曲」を聴いたことでショーソンの虜になり、以来10年。 そこそこにショーソンの作品を聴いてきた中から、まず手始めに聴くのがよさそうな曲、 あるいはCDを入手しやすそうな曲を紹介していきます。
CDは、2001年12月末時点で入手しやすそうなものを紹介します。

管弦楽曲

管弦楽曲でお勧めは、何といっても「詩曲」でしょう。 ヴァイオリンとオーケストラのための15分程度の曲です。 「トリスタンとイゾルデ」の前奏曲を連想させる序奏に始まり、ロマンティックな楽想と、 情熱的な-官能的とすら表現できる-楽想が交錯し、 ソロ・ヴァイオリンの断末魔の叫びによってもたらされるクライマックス、 気分の高まりが治まりきらないような余韻を残して曲を終える、と言った雰囲気の曲です。
次は交響曲。フランクの交響曲をもう少し明るくしたような感じ、でしょうか。

CDですが、デュトワ指揮モントリオール交響楽団のCD(DECCA 458-010-2)が、交響曲と詩曲、 歌曲「愛と海の詩」が1枚に収められていてお得。国内版でも入手できます。 詩曲のソロ・ヴァイオリンのシャンタル・ジュイエが、ちょっと力強さにかけるきらいがありますが・・・。 (蛇足ながらこのCDのジャケット、何故かクリムトの絵を使ってるのです。 何でフランス近代の作曲家のCDのジャケットがクリムトなんだか)

室内楽曲

ショーソンの室内楽、といえばまずは「協奏曲」でしょう (私を始め、私の周りの何人かのショーソン好きの人は「コンセール」と呼んでいます)。 第1楽章は、決然とした3つの和音で始まり、緊張をはらんで展開しつつも穏やかに楽章を終えます。 第2楽章は、シシリエンヌ。優雅で美しい、としか言いようがない楽章です。 第3楽章は、楽章を通して悲劇的な調子で統一されています。 第4楽章は、第3楽章の悲劇的な調子を打ち消すかのように活き活きとしていて、最後は決然と曲を終えます。 この曲のお勧めCDは レ・ミュジシャンによる演奏 (Harmonia Mundi HMC901135)ですが、最近ではイギリスのチリンギリアン四重奏団他の演奏(Hyperion CDA66907)によるCDも入手しやすく、 「コンセール」に関してはその他にも数多くの録音が入手可能です。
他に、ピアノ三重奏曲、ピアノ四重奏曲、弦楽四重奏曲といったところが室内楽の主な作品ですが、 先に述べたチリンギリアン四重奏団他の演奏が比較的新しくて入手しやすく、 また他の小品も含めたショーソンの全室内楽作品を揃える事ができるので、ショーソンを聴き込んでいきたい、 という向きにはお勧めです (「詩曲」のピアノ及び弦楽四重奏による伴奏版の世界初録音もあるので、その意味でもお勧めです)。
Hyperionレーベルからでている室内楽のCD3枚のCD番号と曲目、演奏者を以下に記します。
CD番号 曲目 演奏者
Hyperion CDA66907 ピアノ、ヴァイオリン、弦楽四重奏のための協奏曲
ピアノ四重奏曲
Pascal Devoyon(piano)
Philippe Graffin(violin)
Toby Hoffman(viola)
Gary Hoffman(cello)
Chilingirian Quartet
Hyperion CDA67097 弦楽四重奏曲
弦楽四重奏曲第1番(ダンディ)
Chilingirian Quartet
Hyperion CDA67028 詩曲(ピアノと弦楽四重奏による伴奏版:世界初録音)
ピアノ三重奏曲
アンダンテとアレグロ(クラリネットとピアノのための)
チェロとピアノのための小品
Pascal Devoyon(piano)
Philippe Graffin(violin)
Gary Hoffman(cello)
Charles Neidich(clarinet)
Chilingirian Quartet

歌曲

歌曲をはじめ、声楽曲全般は、実は私にとっては苦手の分野なのです。 そのため、ここでは入手しやすいと思われるCDを紹介するにとどめておきます。
これまた、Hyperionレーベルから、ショーソンの歌曲集がCD2枚組で出ています(Hyperion CDA67321/2)。
曲目を見ていると、オーケストラ伴奏を必要とする「愛と海の詩」以外は揃っているようです。 「終わりなき歌」がピアノと弦楽四重奏による伴奏の他はすべてピアノのみの伴奏。
歌手は、Felicity Lott(soprano),Ann Murray(mezzo soprano),Chris Pedro Trakas(baritone)
ピアノはGraham Johnson
そして「終わりなき歌」の伴奏はChilingirian Quartet

ショーソンの生涯

ショーソンの作品一覧

ショーソンの年譜

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