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室内楽のCD/DVDが43件見つかりました。

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ミヨー:弦楽四重奏曲第1番 op.5(1912)
ルクー:ノクチュルヌ、「アンドロメダ」からの断章
ショーソン:「終わりなき歌」
ラヴェル:弦楽四重奏曲
Petersen Quartett,Julianne Banse(soprano),Wolfram Rieger(piano)
フランス近代の弦楽四重奏曲と歌曲をまとめた一枚です。
ミヨー(Dalius Milhaud : 1892-1974)はその生涯に400以上もの作品を残した、 いわゆる「フランスの六人組」に属する作曲家です。 ミヨーの弦楽四重奏曲は全部で18曲書かれており、第1番は作品番号5ということでミヨーにとっては最初期の作品になります。 その曲想は溌剌としたリズムが印象的です。

ルクー(Guillaume Lekeu : 1870-1894)はわずか24年の生涯の間に多岐にわたるジャンルの作品を数多く書き残したものの、 ヴァイオリン・ソナタのみがかろうじて知られている程度ですが、 このCDでは歌曲が2曲(いずれもピアノ五重奏伴奏によるソプラノ)収められています。
Nocturne(ノクチュルヌ)は、ルクー自身の詩による、穏やかで暖かい雰囲気の曲です。
CDではFragmentとしか表記されていないもう一つの歌曲は、 ルクーがブリュッセルのローマ賞コンクールに出品したカンタータ「アンドロメダ」からの断章をピアノ五重奏用に編曲したものです。 ギリシャ神話の「アンドロメダ」のエピソードに由来するカンタータ全曲の中から、 怪物のいけにえとして岩につながれたアンドロメダが嘆きの言葉を歌う部分が抜粋されたもので、 これを聴いたベルギー出身の大ヴァイオリニストのイザイがルクーにヴァイオリン・ソナタの作曲を依嘱したのは有名な話です。

ショーソン(Ernest Chausson : 1855-1899)の「終わりなき歌」はピアノ五重奏伴奏のソプラノのための歌曲で、 フランス歌曲に詳しい人であれば馴染みの曲でしょう。ルクーの歌曲の演奏でも言える事ですが、ソプラノのBanseは情感豊かに歌い、 ピアノも弦もソプラノを引き立たせるよう、少し抑え目に演奏しています。

ラヴェルの弦楽四重奏曲は、このCDに収められている曲の中では最も馴染みのある曲でしょう。 Petersen Quartettは旋律をしっとりと歌わせていて好演です。

[CAPRICCIO 10860]

Lekeu:Chamber Music
Spiegel String Quartet, Jan Michiels(piano)
ルクーの最後の作品であるピアノ四重奏曲と初期の作品であるMolto Adagio semple cantante doroloso、弦楽四重奏曲を集めたCDです。 ピアノ四重奏曲のCDは比較的簡単に入手できると思いますが、 Molto Adagioと弦楽四重奏曲については現在ではこのCD以外に入手可能なものはほとんどないに等しい状態と思います。
ピアノ四重奏曲はルクーが24歳の若さで病死したために第2楽章の途中で絶筆となった作品です。 第1楽章(Dans un emportement douloureux:苦痛に満ちた怒り)はまるでルクーは自身の死を予感していたのだろうかと思わせるような、 狂おしく疾走する曲想なのですが、この演奏ではその疾走感が非常に強く感じられます。 第2楽章は一転して夢見るような穏やかな曲想ですが、この演奏では時折、穏やかさの中にも先走るようなフレーズが聴こえてきます。 そのことにより、ルクーがピアノ四重奏曲を仕上げられずに亡くなった無念さをにじませようとしているように感じられました。
Molto Adagioは、1887年、17歳当時の作品。非常に暗く重く、死を予感させる曲想ではあるが、 わずか17歳の手によって書かれた物とは思いがたい充実した作品です。
最後の弦楽四重奏曲も、同じく1887年、17歳当時の作品です。 こちらはMolto Adagioとは一転して明るく軽やかであり、17歳の青年が青春を謳歌し、快活な印象を受けます。 長短合わせて6楽章からなる、あたかも「弦楽四重奏のための組曲」と言った趣の作品で、前の2曲、ピアノ四重奏曲やMolto Adagioとは明らかに異なります。 1888年にフランクに弟子入りすることがなければ、あるいはフランクの影響を過分に受けることがなければ、 弦楽四重奏に見られたような明朗快活な面を見せる作品をもっと多く残したかもしれない、という感想を持ちました。

[MDG 317 0137-2]

Hahn & Vierne Piano Quintets
Chilingirian Quartet, Stephen Coombs(piano)
フランス近代の作曲家、アーンとヴィエルヌのピアノ五重奏曲です。 ピアノ五重奏という同じジャンルであるにも関わらず、2人の作品は全く異なる雰囲気を醸し出しています。
それは、アーンが歌曲に多くの作品を残した作曲家であること、一方のヴィエルヌはフランクとヴィドールに師事し教会のオルガニストとして生涯を過ごしたことと無縁ではないでしょう。

アーンのピアノ五重奏曲は、嬰へ短調という調性ながらもほのかな明るさの漂う作品です。 軽やかなピアノの和音に引き続いて流れるように弦が活き活きと歌い始める第1楽章冒頭が印象的です。 第2楽章は終始静かで穏やかな雰囲気が漂うものの、楽章の中間で一瞬激しさを見せます。 終楽章は穏やかで軽やかで、心が浮き立つ感じがします。第1楽章や第2楽章の主題が思い出したように現れるところは、 さすがにフランスの作曲家、循環形式を使っていますが、それほど循環的というわけではなく、あっさりさっぱりと曲を終えます。

ヴィエルヌのピアノ五重奏曲はハ短調という調性から想像できるように、苦悩や悲哀を感じさせる曲です。
第1楽章は重々しいピアノの和音と低弦で始まり、悲しく苦悩に満ちた主題が印象的です。鬼気迫るほどの苦悩と悲哀の表出には、 最初戸惑いを感じるかもしれません。 チェロ、ヴァイオリン、ヴィオラで繰り返される主題の合間に冬の木漏れ日のように優しい旋律も聴き取れます。 第2楽章は、第1楽章ほど苦悩の色は濃くないようですが、悲哀と懊悩の色がより濃く感じられます。 ヴィエルヌがこの曲を作曲する直前には息子が第1次大戦で戦死すると言う辛い時期だったようですが、その当時の内面世界が表出されているようにも思われます。 第3楽章は、前2楽章と異なり、悲しみを乗り越えた、毅然とした強い意思をひしひしと感じさせ、胸を打つ音楽です。

[Hyperion CDA 67258]

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