お気に入りのCD/DVD - 協奏曲

ジャケット写真をクリックするとAmazon.co.jpの該当商品ページを表示できます。

協奏曲のCD/DVDが7件見つかりました。

1件目から7件目まで表示します。

ブラームス ヴァイオリン協奏曲
ジネット・ヌヴー(ヴァイオリン) ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮 北ドイツ放送交響楽団
ジネット・ヌヴーというヴァイオリニストは、1949年、30歳の若さで飛行機事故のために亡くなったため、 録音があまり多く残されていません。その中でも、1948年5月の、このブラームスの協奏曲のライブ盤は ずいぶん前から発売されていました。
ヌヴーのヴァイオリンは、非常に個性的です。と言っても、奇をてらった物ではなく、ヌヴー自身が感じたままを弾き、 それが素晴らしい音を紡ぎ出していくのです。
ヌヴーが録音している、ブラームスの協奏曲は他にも3種類ほど残されていますが、この演奏が、オーケストラとも 息が合っていて、一番いいです。
サガンの「ブラームスはお好き」の中で、ブラームスの協奏曲のコンサートに出かけるシーンがあって、何の協奏曲かは 書かれてないのですが、私はヴァイオリン協奏曲だと信じてます。

シベリウス ヴァイオリン協奏曲
レオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン) オスモ・ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団
シベリウスのヴァイオリン協奏曲のCDは、この世にたくさんあるとおもうが、このCDは一味違う。 現行版の楽譜による演奏と、原典版(第1稿)による演奏とのカップリングなのです。 第1稿と現行版、基本的な旋律とかリズムは、ほとんど変わらないのだけど、第1稿の方では、 思いがけないところでティンパニやら金管が入ってきて、最初聴いたときは少しびっくりしました。 また、第2楽章の終わりのところで、高音部分を使った、細かい動きのする短いカデンツァがあって、 これは、きらきら輝く木漏れ日のような効果を出してて、とてもきれいです。

ただ、「日常的に聴きたいか?」と訊かれると、少し答えに詰まってしまうところではあります。正直なところ、第1稿には、 オーケストレーションに無駄なところが多いかな、という感が否めないので。しかし、シベリウスの音楽が、交響曲2番から、3番、4番へと どのように変化していったのか知りたい、という向きには、とても貴重なCDだと思います。
今、私の知る限りでは、第1稿による演奏はこのCDの他にはないようなので。

吉松隆 ピアノ協奏曲「メモ・フローラ」(世界初録音)
田部京子(ピアノ) 藤岡幸夫指揮 マンチェスター室内管弦楽団
もう、ただただ、「美しい!」としか言いようがない。どうも、ピアノ協奏曲というと、ピアニストのテクニックを 誇示するために書かれた曲が多い、という偏見があって、好きなピアノ協奏曲と言うのは殆どないのだけれど、 「メモ・フローラ」は別。
ピアノとオーケストラが対決する、というのが一般的なピアノ協奏曲であるとするならば、「メモ・フローラ」は、 ピアノとオーケストラが静かに寄り添う、という趣のある曲。もちろん、この曲の中にも、ピアニストにテクニックを 要求する部分はあるのだけど、それは、ピアニズムを感じさせない。

「メモ・フローラ(花についての覚え書)」とは、「詩人宮沢賢治が花壇設計のためのノートの表紙に書き留めた言葉から取った」(吉松隆)名前だそうで、 このCDでピアノを演奏している田部京子のために書かれた曲。
20世紀末(1997年)に書かれた、とても美しいピアノ協奏曲。21世紀、22世紀にも、残って行ってほしいし、残って行くだろう、と感じさせる、そんな曲です。

エルガー チェロ協奏曲他
ジャクリーヌ・デュ・プレ(チェロ) バルビローリ指揮 ロンドン交響楽団
第1楽章冒頭の、力強く、それでいて哀しげなチェロのソロを聴いた瞬間、この曲の虜になってしまったのは10年近く前の事。京都の名曲喫茶で知り合った人たちと 夜通し飲んだ翌朝、泊めてもらった知り合いの下宿で「こんな曲が君の好みに合うかもしれないな」とかけてくれたのがこの録音だった。普段、バロック音楽とか ルネサンス音楽しか聴かないその人が、ロマン派の曲を聴いていたことに少なからず驚いたことを今でも覚えている。
チェロ独奏のデュ・プレについてのエピソードがCDの解説に書かれていたのを読むと、デビューしてわずか10年で、不治の病に冒されてステージを降り42歳の 若さで亡くなったという。このエピソードについては2000年3月公開の 「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」 という映画に詳しいのでそちらに譲る事にするが、 その映画の中で、デュ・プレのキャリアの絶頂期にコンサートでエルガーのこの協奏曲を演奏するシーンがあり、また、デュ・プレが病に侵された後、レコードで自分自身の この曲の演奏を聴いて過去を回想するシーンがあり、映画でその2つのシーンを見、デュ・プレのチェロ独奏を聴いたとき、思わず涙が出てしまった。

ブゾーニ ピアノ協奏曲
Marc-Andre Hamelin(piano) Mark Elder(cond) City of Birmingham Symphony Orchestra
ブゾーニに関して、私の知っていることは非常に限られたものでしかありません。 マーラーが指揮をした最後の演奏会で取り上げたのが、 ブゾーニの管弦楽曲「悲劇的子守歌−母親の棺に寄せる男の子守歌」という曲であったこと、 その演奏会の後、病身のマーラーがアメリカからヨーロッパに戻る船にブゾーニが乗り合わせていて、 マーラーを見舞いに訪れた、といった、マーラーとの関係に関することや、 バッハの「トッカータとフーガ」や無伴奏ヴァイオリンパルティータ2番のシャコンヌをピアノ用に編曲した、 といったことだけです。

さて、このピアノ協奏曲は、おそらく史上最大規模のピアノ協奏曲ではないか、と思われます。 全5楽章で演奏時間は70分を超え、終楽章では男声合唱を要する、「ピアノつき交響曲」と言っても過言ではない作品です。
第1楽章「プロローグと入祭唱」は堂々とした序奏のあと、ピアノ独奏が入るのが4分を経過したころ。ピアノ独奏の華麗さに耳を奪われます。
第2楽章「おどけた楽曲」は、「おどけた」とは言っているものの、暗い曲想。
第3楽章「厳粛な楽曲」は「序奏」、「最初の部分」、「次の部分」、「最後の部分」からなる、全曲中で最大の楽章。 「次の部分」の冒頭のピアノ独奏は、最終楽章で合唱が歌う旋律を先取りしています。 「次の部分」の中間部分の破滅的なパワーには、聴いていてただただ圧倒されるばかりです。
第4楽章「イタリア風に」は、ユーモラスな旋律でありつつも、オーケストラとピアノがどんどんパワーを上げて突っ走る部分が印象的。
第5楽章「賛歌」での力強い合唱を受け、オーケストラとピアノが力強く曲を締めくくるコーダは、爆発的、といってもいいくらい。

ちなみに、ブゾーニのピアノ協奏曲の日本初演は、2001年4月22日、 沼尻竜典指揮東京フィル、藤原歌劇団合唱団、ピアノ独奏はこのCDの独奏者でもある、 マルク-アンドレ・アムランの演奏により、東京オペラシティコンサートホールにて行われました。 その様子は、「音楽の友」と「レコード芸術」の2001年6月号でレポートされています。
(それぞれの楽章の名称は、レコード芸術での記載に従いました。)

吉松隆 交響曲第4番/トロンボーン協奏曲「オリオン・マシーン」/アトム・ハーツ・クラブ組曲第1番
藤岡幸夫(指揮) BBCフィルハーモニック イアン・バウスフィールド(tb)
吉松隆の最新作、交響曲第4番を収めたCDです。 世界初演は2001年5月29日、大阪にて藤岡の指揮、関西フィルの演奏でした(あいにく私は聴きに行くことが出来なかったのですが)。 このCDへの録音はそれに先立つ2001年3月末であり、もちろん世界初録音。 2000年春の交響曲第3番の世界初演とCDリリースに続くもので、このところの吉松の作曲活動からは目が離せません。
交響曲第4番は、作曲者自身が「Pastoral Toy Symphony」と呼ぶように、可愛らしく洒落っ気に満ちた作品。 交響曲第2番、第3番のエネルギッシュな曲想とは対極にあり、 ピアノ協奏曲「メモ・フローラ」に雰囲気は近いと感じました。 興味を惹かれたのは第2楽章「ワルツ」。ベルリオーズの幻想交響曲やマーラーの交響曲第2番、 その他にもショスタコーヴィチやラヴェルのエコーが聴こえてきます。 第3楽章のアダージェットは、どこか懐かしく優しい雰囲気いっぱいの楽章。 「現代音楽はどうも・・・」という向きにも、ロマン派風のこの楽章だけは聴いて欲しい、と思わずにはいられません。
トロンボーン協奏曲「オリオン・マシーン」は、交響曲第4番とは打って変わって、ジャズやロックの雰囲気いっぱいの作品。 パーカッション群の演奏には原始的ともいえるパワーを感じ、 トロンボーン・ソロを務めるバウスフィールド氏はウィーンフィルの首席奏者だけあり、絶品!
最後の「アトム・クラブ・ハーツ」は弦楽合奏のための小品で、2〜3分程度の楽章4つからなる作品。 ロック、クラシック、ジャズを弦楽合奏で演奏した小品で、気楽に楽しめること請け合いです。

イングウェイ・ヨハン・マルムスティーン エレクトリック・ギターとオーケストラのための協奏組曲 変ホ短調
イングウェイ・ヨハン・マルムスティーン(ギター) 竹本泰蔵(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団
私はロックを全く聴かないので知らなかったのですが、イングウェイ・ヨハン・マルムスティーンは、ロックの世界ではかなり有名なギタリストらしいです。 が、子供の頃からクラシック音楽にも親しんでいたと言うこともあってか、クラシックをギターで演奏したい、そのようなことをずっと考えていたそうです。
そして実現したのが、マルムスティーン氏自身の書き下ろした、演奏時間50分に及ぶ、ソロ・ギターとオーケストラのための多楽章の協奏曲。 ロマン派の時代の協奏曲であれば3楽章、せいぜい4楽章構成なのですが、この曲は楽章の数が12もあり、 それぞれの楽章は短い物で1分強、長くて5分強であり、組曲的様相も示しているので、協奏組曲という名称になったようです。
ジャケット写真を見ても分かるように、いかにも「ロッカー」な風貌のマルムスティーン氏ですが、この協奏組曲、 バロック音楽を連想させる楽想が多いのが特徴でしょうか。12の楽章の名前をすべて順に挙げていくと、
Icarus Dream Fanfare, Cavallino Rampante, Fugue, Prelude to April, Toccata, Andante, Sarabande, Allegro, Adagio, Vivace, Presto Vivace, Finaleと、トッカータとかサラバンドとか、いかにも古風な名称の楽章があります。 エレキ・ギターが奏でる旋律がまるっきりバロック的旋律、というところに最初は違和感を感じる部分もなくはなかったのですが、 エレキ・ギターを独奏とするのも新しいスタイルなんだ、と思えば、旋律はクラシックを聴き続けてきた人には受け入れやすいものなので、 面白く聴くことのできるCDではないかな、と思います。
ずっと、ソロ・ギターについてのみ言及しましたが、もう一方の主役である指揮者、オーケストラも素晴らしく、時にはギターに寄り添い、 時にはギターと張り合い、聴き応えのある演奏でした。
この録音は、2001年6月17日、渋谷のオーチャードホールでのライブ録音なのですが、普通のクラシックの演奏会とは異なり、 ロック・ファンも多く聴きに来ていたようで、楽章毎に拍手が入り、聴衆も興が乗ってくると、口笛が鳴ったり、 「イングウェーイ!」と掛け声が入ったり。
そして、映像がVHSやDVDで発売されているので、映像で観た方がライブの雰囲気が味わえてより楽しい、と思います。

ホームページへ

検索画面