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フィビヒのCD/DVDが3件見つかりました。

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フィビヒ ピアノ四重奏曲・ピアノ五重奏曲
Ensemble Villa Musica
ズデニェク・フィビヒは、1850年生まれ、1900年没のチェコの作曲家。 私自身、没後100年を迎えた今年の夏に友人に教えてもらうまで名前すら聞いたことがありませんでした。 ややもすると先輩格のスメタナやドヴォルザーク、同世代のヤナーチェクの陰に隠れがちではありますが、 聴いてみるといい曲多いんです。
ピアノ四重奏曲は、23歳の時の作品で「若書き」と言えなくもないけれど、その作風はどこかシューマンを思わせるものがあり、 この作曲家が若くして既にドイツ前期ロマン派の作風を身につけていた、ということは明らかです。 響きはシューマンに似ているけれど、曲の雰囲気は短調でありつつあまり暗さを感じさせないものです。 さらに聴いてみると、ドヴォルザーク風の旋律(あるいはチェコ民謡のエコー?)もあちこちに聴こえてきて、 「ああ、やはりチェコの作曲家なんだ」と思わせます。
ピアノ五重奏曲は、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、クラリネット、ホルンという編成で、43歳の時の作品。 クラリネット、ホルンという楽器を使っているせいか、ホルンに注目するとブラームスのホルン三重奏曲を連想する部分もあり、 そこにクラリネットがからんでくるので、とても渋い響きを楽しめます。この曲では、シューマンよりはブラームスに近いと感じましたが、 ホルン・トリオと印象がダブったせいかも知れません・・・。しかし、やっぱり旋律はドヴォルザーク風です。
フィビヒの曲は、よく「シューマン風」とか「前期ロマン派的」と評されるようで、実際そういう部分も多いのですが、 繰り返し聴いてみると、ドヴォルザークにも通じる旋律−チェコ民謡風の旋律?−もしっかり聴こえてきて、 やはり紛れもない、チェコの作曲家なのだ、と認識を新たにしました。

フィビヒ 弦楽四重奏曲集
Kocian Quartett
チェコの作曲家ズデニェク・フィビヒ(1850-1900)は、まだ日本ではあまり知られていないようです。 フィビヒは、3曲の交響曲をはじめとして、室内楽、オペラ、ピアノ曲と数多くの曲を残しているのですが、 スメタナやドヴォルザークのような民族的な作風というよりも、むしろ前期ロマン派的な作風のせいか、 いまだに日本ではさほど注目されていないようです。
このCDに収められている弦楽四重奏曲は3曲あり、CDの収録順に、「弦楽四重奏曲」ト長調op8(1878)、「主題と変奏」変ロ長調(1883)、 「弦楽四重奏曲」イ長調(1874)と、いずれも比較的若い時期の作品です。
ト長調の弦楽四重奏曲は、第1楽章(アレグロ)を聴くとメンデルスゾーンのカルテットに雰囲気が似てるな、と言う印象でした。 ところが、第2楽章(アダージョ)は、シューマンの交響曲2番第2楽章でオーボエが唄い出す悲しげな主題と似た旋律がちらりと見え隠れ。 というか、主題を引用してる、と言う方が正確かも。第3楽章(スケルツォ)は、おそらく三部形式(複合三部形式かもしれませんが・・・)。 チェコの舞曲風?、そんな印象です。第4楽章(フィナーレ)は、第1楽章のようにメンデルスゾーンのカルテットを髣髴とさせる雰囲気で、 スケルツォ楽章の後を受けて舞曲風の旋律が心地よいです。
「主題と変奏」は、明確に誰に似ている、ということはいえないものの、シューマンやメンデルスゾーンのエコーが聴こえてきます。 ある変奏では、「もしワーグナーがカルテット書いてたらこんな感じかな?」と思わせる曲想が出てきたり。 変奏が進むにつれて、前期ロマン派的な曲想から後期ロマン派的な曲想ヘと移り変わっているように思えます。
イ長調の弦楽四重奏曲はこのCDに収められている3曲の中では最も若い時期に書かれた作品ですが、 第1楽章のメロディと響きは3曲の中では最も斬新と言えそうです。後に書かれるト長調のカルテット(前述)が、 シューマンやメンデルスゾーンに似た雰囲気であるのに、この楽章は、ブラームス的な響きが聴き取れるのです。 第2楽章は緩徐楽章で、約50年後に書かれるヤナーチェクのカルテットに似た響きをところどころ聴き取る事が出来ます。 第3楽章は舞曲風の主題が心楽しいアレグレット楽章。第4楽章(アレグロ)は、 シューベルトの後期のカルテットのアレグロ楽章に雰囲気が似ているように思えます。

フィビヒの残した3曲の弦楽四重奏曲を聴くと、主としてシューマンやメンデルスゾーンの影響が大きいように思えるものの、 シューベルトの後期の作品や、ブラームス風、あるいはワーグナー風の響き、 果ては半世紀後に書かれるヤナーチェクのカルテットを先取りするかのような響きも垣間見えました。 弦楽四重奏曲に関して言えば、スメタナやドヴォルザークよりも、ドイツロマン派に傾倒していたのかな、と言う印象を受けました。

フィビヒ ピアノ曲集「気分、印象と思い出」(選集)
伊藤 仁美(p)
チェコの作曲家ズデニェク・フィビヒ(1850-1900)のピアノ曲集「気分、印象と思い出」から30曲を抜粋したCDがナクソスから発売されました。
1892年から1898年にかけて作曲された376曲のピアノ小品からなるこの曲集、 ピアノと作曲の弟子だった18歳年下のアネシュカ・シュルツォヴァーとの恋愛にインスピレーションを受けて書かれたもの。 1曲1曲は短いですが、このCDに収められている曲はいずれも優しくチャーミングな曲ばかり。特に、トラック1に収録された139番は、 オーケストラのための「黄昏」にも引用され、チェコのヴァイオリニスト、ヤン・クーベリック (近年亡くなった指揮者ラファエル・クーベリックの父君にあたります)により編曲され「詩曲」という名でも知られているそうです。
CDに同梱されている日本語解説を読んでいると、恋愛に関連したありとあらゆる想いが1曲1曲に綴られているのだな、という事がわかります。 憧憬、激情、陶酔、嫉妬、不安、幸福感、情熱・・・。

このCDの発売と前後して、全音楽譜出版社から、フィビヒの「気分、印象と思い出」の抜粋版の楽譜が出版されたのですが、その全音版の楽譜の 校訂、解説はこのCDでピアノを演奏している伊藤仁美さんです。

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