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ルクーのCD/DVDが7件見つかりました。

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ドビュッシー・プーランク・ルクー ヴァイオリン・ソナタ
小林 美恵(ヴァイオリン) クリスチャン・イヴァルディ(ピアノ)
ドビュッシー、プーランク、ルクーと、フランス近代の3人の作曲家のヴァイオリン・ソナタ集。このCDが小林美恵のデビュー盤だが、 「デビューCDで、プーランクやルクーのソナタという、かなり珍しい選曲をするなんて、どんな人だろう」と思ってCDを買ったことを覚えている。

いざ、CDを聴いてみると、特にルクーのソナタが絶品。ルクー(1870-1894)が21歳のときに作曲したソナタの、みずみずしい繊細さ、激しい情熱、 若さゆえの高い理想、そういったものを、かなり巧みに描いています。

このCDを聴いて、すっかり小林美恵さんのファンになってしまい、昨年秋には、小林美恵さんのヴァイオリン・リサイタルを、自宅から3時間かけて 明石まで聴きに行き、ルクーのソナタを聴きました。この時のピアノは上田晴子さん。この時の演奏は、ピアノとヴァイオリンが、 互いにエネルギーをぶつけ合う、そんな熱演でした。小林美恵、上田晴子のデュオでルクーのソナタを聴けたのは、昨年最大の収穫のひとつでした。

ルクー ピアノ四重奏曲、チェロ・ソナタ
Daniel Brumenthal,Thanos Adamopoulos,etc
1890年代のパリ。ベルギーからパリに出て来た若い作曲志望の男がいた。バッハの音楽とベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲に出会った彼は、 音楽の道に進むことを決心した。彼の名はギョーム・ルクー。1894年、わずか24歳の若さで夭折したため残された作品は少なく、 唯一ヴァイオリン・ソナタが一部の人に知られているくらいである。
しかし、ここで紹介するCDに収められているピアノ四重奏曲(未完成)とチェロ・ソナタもなかなか聴きどころのある作品。欠点があるとすれば、 いずれの作品も長大であることか。ピアノ四重奏曲は第2楽章までしか完成していないが、それでも30分近いし、チェロソナタは50分もある。 長い作品ではあるが、同じテーマを反復して使っているので慣れれば(!)聴きやすい。
ピアノ四重奏曲、チェロソナタとも、若いが故の激情と、理性とのせめぎ合いを聴くことができて、なかなかスリリング。クラシックの、それも室内楽曲で 「スリリング」と思わせる曲は、他にはそうはないと思う。

ルクー ピアノ三重奏曲
Daniel Blumenthal(piano), Thanos Adamopoulos(violin), Gilbert Zanlonghi(cello)
ルクーは15歳のときに、自分の天職は作曲をする事だと気づき、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲と、バッハの音楽に傾倒し、フランクに作曲を師事しました。 バイロイトへ出掛けて、「トリスタンとイゾルデ」の前奏曲を聴いたとき、感動と恍惚のあまり、失神して、外へ担ぎ出されたというエピソードが残っている事からも 分かるように、ゲルマン的なものに心惹かれる傾向があり、非常に感性の研ぎ澄まされた人だったようで、フランス系の作曲家には珍しく、寒色系の曲を書き残しています。
ルクーの室内楽曲については、別項で、ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ四重奏曲について触れています。ここでは、ピアノトリオを紹介します。
ルクーの室内楽作品に共通して言えるのだけれど、この作品も例にもれず、長大。なんと、演奏時間56分!しかも4楽章中、第1、第2、第4楽章が緩徐楽章なので、 全体的に、ゆったりとしている。
第1楽章と第2楽章は、夢見がちな、重々しく、悲劇的な雰囲気。第3楽章の熱に浮かされたような激しい曲調。第4楽章に至ってようやく、少し光が差し、明るくなる。かと思うと、 悲劇的な雰囲気で、消え入るように曲が終わります。

ルクー カンタータ「アンドロメダ」
Dinah Bryant(soprano), Zegar Vandersteene(tenor), Phillippe Huttenlocher(baryton), Jules Bastin(basse)
Choeur Symphonique de Namur, Orchestre Philharmonique de Liege, Pierre Bartholomee
ルクーは15歳のときに、自分の天職は作曲をする事だと気づき、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲と、バッハの音楽に傾倒し、フランクに作曲を師事しました。 1890年にフランクが亡くなった後はフランク門下のダンディに作曲を師事。ダンディは、ルクーにオーケストレーションを教えた後で、1891年度のブリュッセル でのローマ賞コンクールに応募することを勧めました。ダンディは、ルクーの才能を非常に高く評価していたからです。ローマ賞コンクールに提出するためのカンタータの 題材として、ギリシャ神話のアンドロメダの逸話を選んだルクーは、心血注いでカンタータ「アンドロメダ」を書き上げたものの2等賞に終わり、憤慨したルクーは賞を 受け取らなかった、と伝えられています。ルクーが1等賞を取れなかったのは、審査員たちが「あまりにモダン過ぎる」と判断したためだということです。

肝心の曲の方は、ワーグナーの影響をかなり受けた、斬新な作品でとても20歳そこそこの人が書いたとは思えないです。この作品が2等賞なら、いったいどんな作品が 1等賞を取ったのだろう、と疑問に思います。
「アンドロメダ」の一部をブリュッセルで聴いた、ベルギーの大ヴァイオリニスト、イザイは非常に感銘を受け、ルクーにヴァイオリン・ソナタの作曲を依頼しました。 こうして作曲されたのが、別項で紹介したヴァイオリン・ソナタです。

ルクー チェロソナタ/ピアノのための3つの小品/ピアノ・ソナタ
Luc DEWEZ(cello) Luc DEVOS(piano)
わずか24歳の若さで亡くなったベルギー出身、フランスの作曲家、ギョーム・ルクーの室内楽、及び、ピアノ曲の作品集です。
ルクーのチェロ・ソナタは、1888年、ルクー18歳の頃の作品。その演奏時間は45分近くにも及ぶ大作です。
第1楽章 Adagio malinconicoは全体の半分を占め、20分に及ぶ長大な楽章。チェロが陰鬱な雰囲気の主題を歌い、 それが一時は激情や諦めの雰囲気に姿を変えながらも、その奥底には常に陰鬱な空気が流れている、そんな楽章です。 第2楽章 Allegro molto quasi prestoは、ベートーヴェンのソナタで言えばスケルツォに当たる楽章。 第3楽章 Lento assai e molto di malinconiaは、穏やかで物想いに沈んだ雰囲気の楽章。 第4楽章 Epilogueは、前の3つの楽章を駆け足で回想し、唐突に終わります。

ピアノのための3つの小品は、1892年の作品。室内楽の大規模な曲では陰鬱な表情の曲を書くことの多いルクーですが、 このピアノ小品では、穏やかであったり快活な表情を垣間見せます。

ピアノ・ソナタは、1891年の作品です。 友人からもらった楽譜のコピーを眺めながら聴いていると、この曲が「ソナタ」と名付けられながらソナタ形式に則っておらず、 むしろフランクのピアノ曲を連想させます。
第1楽章は、悲しげな旋律がオクターブで色づけされ、重々しい雰囲気を感じさせる35小説の短い楽章。 第2楽章は、第1楽章で出てきた旋律を主旋律とするフーガ。楽章の前半は声部が順に一つづつ増えていく、フーガの標準的な形態。 中間部分より後では、右手と左手が和音で一つづつの声部を受け持ち、重厚な印象を与えます。 第3楽章は、新しい主題を用いたフーガ。ちらりと後ろを振り返るかのように第2楽章のフーガの主題が右手に表れ、再びフーガに戻ります。 第4楽章は、第2楽章、第3楽章の主題を用いた、自由な形式の楽章。第5楽章は、それまでずっとト短調だったのがト長調に移旋し、 第1楽章から第4楽章で出てきた旋律を回想しながら、優しく、静かに曲を終えます。

ミヨー:弦楽四重奏曲第1番 op.5(1912)
ルクー:ノクチュルヌ、「アンドロメダ」からの断章
ショーソン:「終わりなき歌」
ラヴェル:弦楽四重奏曲
Petersen Quartett,Julianne Banse(soprano),Wolfram Rieger(piano)
フランス近代の弦楽四重奏曲と歌曲をまとめた一枚です。
ミヨー(Dalius Milhaud : 1892-1974)はその生涯に400以上もの作品を残した、 いわゆる「フランスの六人組」に属する作曲家です。 ミヨーの弦楽四重奏曲は全部で18曲書かれており、第1番は作品番号5ということでミヨーにとっては最初期の作品になります。 その曲想は溌剌としたリズムが印象的です。

ルクー(Guillaume Lekeu : 1870-1894)はわずか24年の生涯の間に多岐にわたるジャンルの作品を数多く書き残したものの、 ヴァイオリン・ソナタのみがかろうじて知られている程度ですが、 このCDでは歌曲が2曲(いずれもピアノ五重奏伴奏によるソプラノ)収められています。
Nocturne(ノクチュルヌ)は、ルクー自身の詩による、穏やかで暖かい雰囲気の曲です。
CDではFragmentとしか表記されていないもう一つの歌曲は、 ルクーがブリュッセルのローマ賞コンクールに出品したカンタータ「アンドロメダ」からの断章をピアノ五重奏用に編曲したものです。 ギリシャ神話の「アンドロメダ」のエピソードに由来するカンタータ全曲の中から、 怪物のいけにえとして岩につながれたアンドロメダが嘆きの言葉を歌う部分が抜粋されたもので、 これを聴いたベルギー出身の大ヴァイオリニストのイザイがルクーにヴァイオリン・ソナタの作曲を依嘱したのは有名な話です。

ショーソン(Ernest Chausson : 1855-1899)の「終わりなき歌」はピアノ五重奏伴奏のソプラノのための歌曲で、 フランス歌曲に詳しい人であれば馴染みの曲でしょう。ルクーの歌曲の演奏でも言える事ですが、ソプラノのBanseは情感豊かに歌い、 ピアノも弦もソプラノを引き立たせるよう、少し抑え目に演奏しています。

ラヴェルの弦楽四重奏曲は、このCDに収められている曲の中では最も馴染みのある曲でしょう。 Petersen Quartettは旋律をしっとりと歌わせていて好演です。

[CAPRICCIO 10860]

Lekeu:Chamber Music
Spiegel String Quartet, Jan Michiels(piano)
ルクーの最後の作品であるピアノ四重奏曲と初期の作品であるMolto Adagio semple cantante doroloso、弦楽四重奏曲を集めたCDです。 ピアノ四重奏曲のCDは比較的簡単に入手できると思いますが、 Molto Adagioと弦楽四重奏曲については現在ではこのCD以外に入手可能なものはほとんどないに等しい状態と思います。
ピアノ四重奏曲はルクーが24歳の若さで病死したために第2楽章の途中で絶筆となった作品です。 第1楽章(Dans un emportement douloureux:苦痛に満ちた怒り)はまるでルクーは自身の死を予感していたのだろうかと思わせるような、 狂おしく疾走する曲想なのですが、この演奏ではその疾走感が非常に強く感じられます。 第2楽章は一転して夢見るような穏やかな曲想ですが、この演奏では時折、穏やかさの中にも先走るようなフレーズが聴こえてきます。 そのことにより、ルクーがピアノ四重奏曲を仕上げられずに亡くなった無念さをにじませようとしているように感じられました。
Molto Adagioは、1887年、17歳当時の作品。非常に暗く重く、死を予感させる曲想ではあるが、 わずか17歳の手によって書かれた物とは思いがたい充実した作品です。
最後の弦楽四重奏曲も、同じく1887年、17歳当時の作品です。 こちらはMolto Adagioとは一転して明るく軽やかであり、17歳の青年が青春を謳歌し、快活な印象を受けます。 長短合わせて6楽章からなる、あたかも「弦楽四重奏のための組曲」と言った趣の作品で、前の2曲、ピアノ四重奏曲やMolto Adagioとは明らかに異なります。 1888年にフランクに弟子入りすることがなければ、あるいはフランクの影響を過分に受けることがなければ、 弦楽四重奏に見られたような明朗快活な面を見せる作品をもっと多く残したかもしれない、という感想を持ちました。

[MDG 317 0137-2]

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